落とし込み(黒鯛釣り)というのは、本当に深いと思う。
僕がいつも寝る前に読む雑誌がある。当然落とし込みの本なのであるが。
竿は、短竿の世界から長竿、前打ち、テトラ等々。
餌に至っては、カラスガイ、アケミ貝等の貝類。
ツブ、タンク等のカニ類、イソメなどの虫類、 エビ餌、ヘラヘラ、フジツボ等々様々である。
こんなにも多くの様式を経ないと黒鯛というものは釣れないのであろうか。
また全国で様々な人々がこの釣法にとりつかれている。
年齢もいろいろだ。
いろんな方々がいるのだろう。 超のつく拘り派や時間を有効に使っている人等。
性格の荒い人もいれば、穏やかな人もいるのだろう。
やたら短気な人、温厚な人。
なんか昔のサントリーのコマーシャルみたいだ。
黒鯛にとりつかれた人々というは、また一興である。
みな同じように狂っているように見える。
この世界にはまった人はたいがい竿を、3〜4本は持っているし。
釣具屋が出来るのではないかと思われるくらい、道具を揃えている方もいる。
釣り新聞、釣り雑誌を毎週毎月購入している人もいる。
それでも気に入らず、自分でお気に入りの道具をこさえている方も・・
皆さん大変な出費である。お金のかかる趣味である。
ご家族の悲鳴が聞こえてくるようだ。
まぁ〜僕も充分にその域の人間であるのだが・・・・
「そんなに同じ雑誌毎日見て、何が面白い?」と聞かれる。
いや本当にそうだと思う事がある。
他の本を見ながら寝るのも良いのだけど、気になってしょうがない。
「そう言えば、長竿の時どうするんだっけ?」
などとついつい本を開いてしまう。
単に安心したいだけなのだろうか。
決まった枕でないと眠れない人がいるけれど、
それと同じではないのかな。
黒鯛釣りのことを考えながら眠りたいのである。
もし、毎日黒鯛釣りが出来るのであればこんな感じじゃないと思う。
この僕の現象というのは、
毎日のヨシナシゴトの合間のオアシスだと思う。
くだらないことが多いのだ。
世の中というものは、斯くもつまらないのかと・・
まぁ〜楽しいはずもないのだが・・
どの小説を読んでもそう思うし、どの人達の話を聞いてもそうだ。
バラ色の人生なんて言うのは、
限られた世界で2%にも満たないのじゃないかな。
だから面白いとも言えるけど。
と言うことで、
僕は釣りと仕事と趣味に思いっきりはまってしまっているのだ。
多分そうだ。
「釣り」と「趣味」をあえて分けたところにも僕の病状が看てとれる。
面白く無き世を面白くするために、僕自身生き方を操作しているのだ。
昔からそうだが、人というものにそんなに馴染めないのである。
人混みとでも言おうか、人が集まるところ醜聞が多すぎる。
一人が丁度良いのだけど・・それでは寂しすぎるし。
人が集まるといい事ってそんなに無い。
我が儘だし、身勝手だし、感情の生き物だから・・
勝手に生きていたいのであるから、勝手にさせてくれと言う感じだ。
ちょっと前、「うなぎ」という映画があったが、
どこか非常に共感するところがあって、しんみりしたのを憶えている。
人の間を泳ぐのが生来下手なのだ。
そこで僕の生き方操作としては、
楽しみを増やすことで
自分という存在を己自信に知らしめることで、
存在価値を高めたいのだ。
簡単に言うと「面白く生きる」ためである。
この事を踏まえて言うと、
「落とし込み釣り」は、うってつけなのである。
これ以上ないと思えるほどの世界が広がっているのだから。
落とし込み釣りに感謝である。