クロダイ突きの話
堤防名人の話。
昔まだ魚もすれて無くて、魚影も濃かった頃。
横浜から横須賀あたりまでかけてクロダイ突きがよく行われていたそうです。
夜か早朝堤防に出かけていって堤壁にびっしり着いたカラスガイのところに、
一ひろの深さでクロダイがツブを食べている。
その食べているところを突いて獲る。
さて、クロダイは、平べったいので上から見ると細いからうまく突けない。
どうするか?
ここが、僕らヘチ師の勉強どころ。
クロダイがツブを捕食するときにはアノ強力な口でむしり取るそうです。
めぼしいツブを見つけたら噛んで身体をくるっと回転させてむしり取る。
その時、綺麗なあの銀の平べったい身体が反転する。キラッと。
そこを突いてしまうそうです。
なるほど、人の手でやっても力のいるむしり作業を身体で捕食する。
僕らが落としているツブも彼らクロダイたちは、
習慣で一発がつんとまず噛んでくるんですね。その時のアタリが
あの強くて重い感触というか、糸ふけに出てくるんですね。
と、いうことは当たり前のことだけと待っていては当然ダメ。
堤防名人の言うことには、
『そのアタリを見分ける事が先決。そして他の人が5回落とし込んだら、自分は7回も8回も落とし込んでいかないとダメ。
数多く落とし込んだヤツが勝つ』
『その中で、毎回考えてアタリを知るヤツが名人と呼ばれるようになる』
ふむふむ…すご〜く納得させられるお話でした。
鯉釣りの話
『おまえ鯉釣りしたことあるか?』
堤防名人の言うことは、意外性がある。
鯉のウキ釣りのことだ。鯉のアタリを読む。
この魚は、ウキに変化が出たときにはもう口からはいている状態らしい。
飲み込むときよりも吐き出すときの方がウキに変化が出る。出たときに合わせたところで後の祭り。
そのことに注意しなくちゃいけない。
クロダイも同じらしい。変化の出たアタリの前を読む。知る。それが大事。
前アタリを修得するとクロダイへの道は近いそうです。
と言っても僕にはよくわからないけれど、なんか納得してしまいました
アタリの話
前アタリの件。
ツブは、そんなに難しく考えなくてもイイらしい。
食い気のあるときは考えなくても 向こうから
一気に持っていくので落とし込みに注意する。
それは他の餌でも一緒。
大切なのは、喰いが渋っているときが腕の見せ所。
前アタリのブルブルを見分けるのが大事。シーズン中のこの良い時期に勉強しないとダメらしい。
山下氏のよく言うチョットでもおかしいと思ったら合わせる。
数多く合わせた人が上達する。
一心不乱にただただ集中してこの釣方を磨いていく事につきます
水温の話
この頃冬でも落とし込みで釣れるということは、
水温の高い低いでの判断でもないかもしれない
と思うことがあります。
たしかに、20度ぐらいの目安はあるでしょうけど…
それより大事なのは、釣行する前日の水温じゃないかなと考えます。
前日が水温25度で当日が22度だったりすると、
喰いが鈍るのだと思います。
僕らだって前日の気温との差で食欲のあるなしはありますもんね。
んっ〜やっぱり微妙なアタリの取り方を修得しないとダメなんですね