2014年6月5日 その1│ニュースな毎日
安倍首相の集団的自衛権会見
大きな騙しが行われている。
とても危ない事だと思う。
だから、じっくり検証する必要がある。国家戦略ってものを。
まずは、MU(ムー)のブログより。
スリカエやコジツケに満ちた安倍首相の集団的自衛権会見
この男に祖国を任せて良いのか
(週刊現代6月7日号:大橋巨泉の今週の遺言)より
去る5月15日、安倍晋三首相は記者会見を行って、集団的自衛権の説明に懸命だった。ボクは旅行中の宿の部屋で、全容を見た。紙芝居のようなパネルを使って、「平易に叙す」ことを心掛けたようだが、その内容たるや、「大ウソ」や「スリカエ」に満ちていて、見ていて気持ちが悪くなった。
率直な感想は、「この人は本当に悪い人だな」である。
まず日本人の母子らしい人が乗った米国の船を《防護できない》としたパネルを出した。これを指しながら首相はいう。「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさん、子どもたち。彼らが乗る米国の船を今私たちは、守ることが出来ないのです」「この議論は国民の皆さま一人一人に関わる現実的な問題であります」だって。
皆さん、こんな話聞いたことがありますか?米国の輸送船で紛争国から逃れた人など、かつて一人も居なかったはずだ。(管理人・私も同感でした)肝心の防衛省さえ「聞いたことがない」と答えている。
今後も考えにくいだろう。たとえば今、米軍が日常的に駐留している国といえば韓国だ。ここは北朝鮮と国境を接している。そしてもし紛争が起こったとしても、米軍はまずアメリカ人を優先的に移送する筈。韓国軍に依頼するなら韓国政府との交渉になる。
その前にかつてイランでもあったように、日本の民間航空機を利用すれば良い。自衛隊が、日本人を紛争地域から退避させるのは、すでに自衛隊法で規定されている。昨年のアルジェリアのテロ以来、車両による陸上移送も可能になっている。
この紙芝居のような事はまず起こらない。それを「おじいさんから孫」まで登場させて、感情的に訴える首相の姿には、一片の知性も感じられなかった。
(もう1枚のパネルについての感想は省略します)
そもそも日本政府は、湾岸戦争の時に、「金だけ出して、人的貢献がない」として、クエート政府に感謝されなかった事がトラウマになっている。これはナンセンス。いつでも金は出したいが出せない国は沢山ある。そこで金を出すのがなぜ悪い、とボクは書いた。悪いのは、貴重な金を出したことを適確にアピールしない、政府・外務省の怠慢なのである。
(中略)
演説の後、当然、記者からは次のような質問が出た。自民党は前回の選挙で公約にしなかったにもかかわらず、選挙に勝って多数を握ると、憲法解釈を変えようとしている。その前に憲法の解釈変更を争点として解散し、国民に信を問う気はないのか、と。すると安倍は、「公約には揚げなかったが、私の演説を聞いた方は、国民の生命や国の領土を守るために全力を尽くすと繰り返し述べた」と答えた。
果たして何人の人が演説を聞いたと思うのか。この人は知性的でないから、総理なら何でも出来ると思っているフシがある。(中略)
このように、安倍首相の会見は、「ウソ」「スリカエ」「コジツケ」に満ちていた。本当のこと、「アメリカの事情で急ぐ必要がある」などは、ひと言も出なかった。そして米軍と協力して日本の若者が戦争に行くと思うと、やりきれない。
そして、住民至上主義 役人からの自由ブログより。
集団的自衛権トリック
『集団的自衛権』という言葉は詐欺的です。
集団に権利を明け渡すのは権利の放棄です。もちろん自衛ですらない。集団的自衛権問題は誰に対して提起されているのかに気づかなければなりません。これは明らかに国内問題です。憲法で禁じた交戦権は国民が政府に対して行っているものです。
『集団的自衛権』というトリックを使って、政府は国民から交戦権を盗み取り、更に外国政府集団に捧げるという意図があります。
みなさんは外国政府の判断によって戦争に加担させられるのです。
元鹿児島県阿久根市市長
さらに、
美輪明宏が出す憲法改正の条件「9条を変えたいなら…」
【美輪明宏】より。
憲法改正、原発再稼働を推進する自民党が、7月の参議院選挙で圧勝したことで、一気に右傾化へと突き進むのではないかと懸念されている。今後の日本の将来を暗転させるかもしれないニュースに、美輪明宏さんは怒りをあらわにした。
「参院選の結果は予想どおり。そもそも原発を奨励し、これだけの借金だらけのボロボロの国にしたのはどこの政党ですか?自民党ですからね。新聞やテレビも、“アベノミクス”と騒いでいますが、実感としてさほど景気もよくなっていないし、給料も上がっていない。つまり、実体経済とはあまり関係がない」
今の日本を見ていると、戦時中の大政翼賛会に煽られて、新聞やラジオといったメディアが国民を第二次大戦に駆り立てて戦争に持っていった状態とそっくり、と美輪さん。憲法9条を変える条件として、自民党が徴兵制を敷くなら年齢なんか関係なく、赤紙1枚で政治家は自分自身が言い出しっぺとして出兵する。戦争が始まったら、必ず第一線でゲートルを巻いて鉄かぶとをかぶり、兵隊として出ていただくこと、という。
「さらに連帯責任として、その家族、お父さんや兄弟、子ども、孫、揃って鉄砲を担いで戦争に行っていただく。そして自民党に投票した方々も、自民党の憲法改正草案を読めばわかるように、徴兵制を承知で投票なさったのだから、赤紙1枚で戦争に出ていただく。戦争がどれだけ悲惨で、理不尽で、矛盾しているものか。ご自身と家族が兵士となり、第1線に行かれるのなら第9条を改正してください」
あゝおとうとよ、君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや
集団的自衛権という言葉を使って国民を騙し、外国の意図に従って国民を死に追いやるっているのが今の政権というわけだ。
「ただちに健康に被害をもたらさない」と言ったのも政権だった。
政党は違えども、やっている事は同じである。
泥棒を取るか詐欺師を取るかというようなことだ。
この問いに賛成するならば、美輪さんの言うとおり「連帯責任としてその家族全員が戦争へまず行って欲しいと思う。